2019年9月17日火曜日

剣岳、早月尾根を登ってきた。

9月14日 土曜日、仕事を終えて馬場島へと車を走らせた。駐車場で仮眠し、翌日の早朝より登山開始しました。

早月尾根は、登山口から剣岳山頂まで標高差2200m超の北アルプス三大急登の一つです。
日帰りなので時間に制限される登山になりますが、暗くなる前には下山しておきたいと思っていました。しかし、時間を気にして無理すると体力を消費してしまい危険な目に遭う可能性が高くなります。無事下山するのを目標にして、しっかり歩く事にしました。

登山口からいきなりの急登ですが、今朝は何時になく体調が優れてたので気分よく登って行った。それに、早朝は涼しくて歩きやすい。
しばらく歩いていると空が明るくなってきた。

休憩中にオニギリ食べながら『ずいぶん登って来たなぁ』と思っていた。
眼下に早月小屋が見えています、ここまでは順調に登って来ました。

剣岳山頂かな、まだまだ遠いなぁ。
午前中は暑く無かったのですが、水分補給をこまめに取るようにしていたので1L近く消費していた。

山頂に近づいてくると、だんだん剱らしさが感じられるようになります。
この時点で脚に疲労感がありましたが、山頂から下りてくる人が多くなり鎖場等で若干の渋滞発生。私としては脚を休めるチャンスと思うようにし、焦る気持ちを抑えていた。

標識が見えてきた、もう少しですね。早月尾根の核心部であるカニのハサミも無事通過しました。鎖はしっかりしているし、岩も乾いてたので問題無く通過しました。しかし、カメラを構える余裕が無かったので写真はありません。




剣岳頂上の祠です。
山頂は多くの人で賑わってました、写真を撮るのに順番待ちです。別山尾根からも沢山登って来てます。





剣岳北方稜線です。
「キケン通行止め」と書いてあります。
行けと言われても無理ですけどね。

別山尾根と立山。










八ツ峰と後立山連峰。










名残惜しいですが、何時までも此処に居るわけにも行かないので下山します。ここから長い下りが始まりますので『上りより更に慎重に』と 気を引き締めます。







天候に恵まれたので良かったですが、風が強かったり雨が降ったりしてたら来ない方がいいですね。








こんな所を歩いてきたかどうか記憶にございません。一生懸命登ってきたので周りを観る余裕が無かったのかも知れません。








早月小屋でビールを呑んでリフレッシュ、と思ったら雲が湧いてきて真っ白になってきた。下山中歩いている内に髪の毛がビチョビチョに濡れてきたが、雨具を着るのも面倒なのでそのまま歩いてしまった。
クロサンショウウオだそうです。
おたまじゃくしにしか見えないけど。









一服杉まで下りてきました。この後しばらくフラットになり気を緩めていると、その後に最後の下りが現れて心が折れてしまいます。







無事に下山しました。
ほぼ計画通りの時間で行動できたので嬉しかった、休憩を多く取り入れたりして脚を労わったつもりでしたが太ももはパンパンです。
早月尾根は急登でキツイのですが、階段状の道、根っこの道、樹林帯、ハイマツの尾根、岩場等、登るにつれ変化してくので精神的には苦しくない気がします。それに、周辺の北アルプスの山々や雲海などの景色がすばらしい。

この日の装備は長袖のシャツとパンツ、ローカットのシューズとヘルメット、それに新調したサングラス(薄めのブラウン)でした。食料はオニギリとパン(2個)にポテチとドライフルーツ(みかん)です。ポテチはもって帰ってきましたが、ドライフルーツ(みかん)は疲れていても食べ易いのでお気に入りになりました。早月尾根は水場が無いので3L用意していた、800ccほど残っていたが早月小屋で缶ビール350cc(700円)とコーラ500cc(500円)を購入している。

早月尾根での山行を終えて、剣岳を日帰りした達成感はすごく感じる事が出来ました。剣岳の岩場では鎖がある所はそれほど危険では無いような気がします。当たり前ですが、手を離せば真っ逆さまに落ちていきますけどね。鎖の無い場所でも落石に注意しないと簡単に石が転がっていきます。これは、何処の山でも同じでしよう。早月尾根では急登の長い下りに備えて体力を温存できれば楽しい登山になると思います。

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おまもり